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106施設から年間202万人の医療情報収集‐吉原博幸・ライフデータイニシアティブ代表理事・京都大学/宮崎大学名誉教授に聞く◆Vol.1

インタビュー 2020年1月28日 (火)  聞き手・まとめ:長倉克枝(m3.com編集部)

医療ビッグデータの利活用が本格的に始まる――。電子カルテなどの医療情報を大量に収集し、創薬研究やAI(人工知能)開発、行政利用などに活用するための基盤が整った。2018年5月に施行された「次世代医療基盤法」(『5月からいよいよ施行、「次世代医療基盤法」って何?参照)に基づき、医療情報を収集・匿名加工する認定匿名加工医療情報作成事業者が初めて認定され、1月6日から事業を開始した(AIラボ『医療情報を収集・匿名加工、認定事業者第1号が決定』参照)。 認定された一般社団法人ライフデータイニシアティブ(LDI)は、EHRシステム(※)を構築する「千年カルテプロジェクト」を推進する日本医療ネットワーク協会(JMNA)と連携し、次世代医療基盤法の施行に伴い認定事業者として認定を受けるために設立された。「千年カルテプロジェクト」は2015年度から2018年度まで日本医療研究開発機構(AMED)の助成を受け推進され、全国の106医療機関・団体が参加している。 LDI代表理事で、宮崎大学病院EHR普及推進センター特別教授と京都大学大学院医学研究科EHR共同研究講座ディレクターを務める、京都大学名誉教授・...