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医療情報活用、EHRなくして医療者にも患者にもメリットなし‐吉原博幸・ライフデータイニシアティブ代表理事・京都大学/宮崎大学名誉教授に聞く◆Vol.2

インタビュー 2020年2月2日 (日)  聞き手・まとめ:長倉克枝(m3.com編集部)

電子カルテなどの医療情報を大量に収集し、創薬研究やAI開発、行政利用などに活用するための基盤が整った。2018年5月に施行された「次世代医療基盤法」(『5月からいよいよ施行、「次世代医療基盤法」って何?』参照)に基づき、医療情報を収集・匿名加工する認定匿名加工医療情報作成事業者が初めて認定され、1月6日から事業を開始した(AIラボ『医療情報を収集・匿名加工、認定事業者第1号が決定』参照)。 認定された一般社団法人ライフデータイニシアティブ(LDI)代表理事で、宮崎大学病院EHR普及推進センター特別教授と京都大学大学院医学系研究科EHR共同研究講座ディレクターを務める、京都大学名誉教授・宮崎大学名誉教授の吉原博幸氏に、医療情報利活用のメリットと今後についてお伺いした(2019年1月7日にインタビュー。全2回の連載。Vol1.はこちら)。 ――EHR事業である「千年カルテプロジェクト」は、先生方が日本医療研究開発機構(AMED)の助成で2015年度から進められてきました。医療機関からのデータ収集のこの仕組みは、「千年カルテプロジェクト」から続く仕組みなのでしょうか。 はい。2015年にこの...