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新型コロナウイルス関連肺炎「医療機関での感染予防徹底を」

レポート 2020年1月24日 (金)  坂口恵(m3.com編集部)

厚生労働省は1月24日、国内で新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連肺炎の2例目の患者が報告されたことなどを受け、記者会見した。WHO(世界保健機関)が国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)宣言を見送ったことから、指定感染症の検討は現時点で行わない意向を示した(『新型コロナウイルス関連肺炎、WHO、緊急事態宣言を見送り』を参照)。今日現在、中国の武漢市や一部の都市では交通機関を閉鎖しているとは言え、1月24日から30日までの春節で、中国から日本への人の移動に伴い、2019-nCoV関連肺炎の患者報告は増えると見ている。厚労省健康局結核感染症課課長の日下英司氏は、「医療機関での二次感染を最も注視している」とした上で「感染予防のガイダンスを徹底していきたい」と話した(資料は、厚労省のホームページ)。 今後のPHEIC次第で検討 日下氏は23日(現地時間)に発表されたWHOのPHEIC見送りについて「中国国内でヒトからヒトへの感染事例があったことが報告された一方で、日本を含む中国の外の地域ではきちんと感染症のコントロールができているので心配ないというのが現時点の評価。ただ...