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中村医師お別れ会に約5000人、長女「父は眠っているようだった」

レポート 2020年1月26日 (日)  小川洋輔(m3.com編集部)

長年アフガニスタンで医療支援などに従事し、2019年12月に現地で銃撃されて死亡した医師の中村哲氏のお別れ会が1月25日、福岡市の西南学院大学チャペルで開かれ、医療関係者や支援者ら約5000人が参列した。長女の中村秋子氏は「棺の小窓から見る父は眠っているようだった」と遺体を引き取りに現地に赴いた際のことを振り返るとともに、アフガン支援の継続を訴えた。中村氏が現地代表を務めていたペシャワール会はアフガン政府などと安全確保の体制を整え、既に医療支援などを再開しているという。 献花する遺族 会場には中村氏のほか同時に犠牲となったアフガン人運転手や護衛スタッフ5人の遺影が飾られ、集まった関係者らが黙祷を捧げた。 黙祷を捧げる参列者 ペシャワール会会長の村上優氏は「中村先生の事業は継続し、中村先生の希望は引き継ぐ」と改めて決意を示した。その上で、アフガン政府や州政府に対して安全確保の依頼をするなど銃撃事件後の約1カ月間で危機管理体制を整え、医療や農業の支援事業を再開したことを報告した。銃撃犯の動機と指摘されている用水路や排水路の工事についても、一部で再開しているという。 村上会長は「今後も現地ス...