日本人初の新型肺炎確認、武漢滞在歴ないバス運転手（1月28日23時追記）

厚生労働省は1月28日、新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者が国内で3人確認されたと発表した。うち1人は武漢市滞在歴がなく、1月に2度武漢からのツアー客を乗せた日本人のバス運転手。厚労省によると、日本人の感染が確認されたのは初めて。国内で確認された患者は計7人となった。厚労省は同日、新型コロナウイルス対策推進本部を設置。加藤厚労相は第1回の会合で「対策推進本部が中心となり、水際対策と国内の感染拡大防止に一丸となって取り組んでいただきたい」とあいさつしたほか、疑似症サーベイランスの対象などの見直しを早急に図ると表明した。 厚労省によると、バス運転手は奈良県在住の60歳代男性で、1月8～11日に31人、12～16日に29人の計60人の武漢からのツアー客を乗せていた。14日に悪寒、咳、関節痛があり、17日に医療機関を受診、経過観察となったが、症状が軽くなったため、18～22日には大連から来たツアーの運転手も務めた。発症後、国内客向けのツアーには従事していないという。 22日に咳症状が増悪したため25日に再度受診し、胸部レントゲン検査で両側下肺野に肺炎の所見が認められたため、奈良県内の医療機...