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厚労省「ヒト-ヒト感染の可能性高い」

レポート 2020年1月29日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

「ヒト-ヒト感染の可能性は高い。動物からうつったとは考えにくい」 武漢の滞在歴がない奈良県在住の60歳代男性バス運転手が新型コロナウイルス(2019-nCoV)に関連する肺炎にかかったことが確認されたことを受け、厚生労働省結核感染症課長の日下英司氏は1月28日夜の記者会見で、日本国内でヒトからヒトへの感染が起こった可能性が高いとの認識を示した。バス運転手は1月に武漢から来たツアー客を計60人乗せており、厚労省が調査を急いでいる。 記者会見する日下課長(中央)ら 新型コロナウイルスのヒト-ヒト感染は、ベトナムで疑われる事例がある程度で、中国国外ではほとんど確認されていない。 日下課長は日本国内でヒト-ヒト感染が起こった可能性が高いことを指摘した上で、「ヒト-ヒト感染が何世代続くのかを重要視している。中国では4世代の感染が確認されている。日本では武漢から帰って周りに感染させた事例はこれまでなかったが、6例目(バス運転手の事例)は、仮に武漢から来たツアー客に感染者がいたとすると、そこから感染したことになる」と語った。ヒトからヒトへの感染を繰り返して感染源が追えなくなる「持続的なヒト-ヒト感染...