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「外来機能の明確化、かかりつけ医機能の強化」議論開始へ

レポート 2020年1月29日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は1月29日の社会保障審議会医療部会(部会長:永井良三・自治医科大学学長)で、「外来機能の明確化やかかりつけ医機能の強化」について、同省の「医療計画の見直しに関する検討会」を議論の場とする案を提示、了承された。同省は外来医療を巡る問題意識として、「担い手の減少」と「高齢化による需要増大」の二つを挙げ、論点案として、▽国民から求められる外来医療の在り方とはどのようなものか、▽国民から求められる外来医療には、どのような機能が求められるか――など5項目を提示。 政府の全世代型社会保障検討会議は今夏に最終報告をまとめる予定で、それに先立ち集中的に議論を進める。同会議の中間報告では「大病院・中小病院・診療所の外来機能の明確化を行いつつ、それを踏まえ対象病院を病床数200床以上の一般病院に拡大する」とし、同検討会議と並行して、社保審と中医協で議論を進めると記載。社保審のうち、医療部会では外来医療の基本的な考え方を議論、医療保険部会では「紹介状なしで一定規模以上の病院を受診する場合の定額負担を求める制度の設計」等について議論するという役割分担となる(『鈴木・厚労事務次官「全世代型社会保障、...