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WHO、新型コロナウイルスで「緊急事態宣言」

レポート 2020年1月31日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

WHO(世界保健機関)は1月30日、緊急委員会を開催、中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連肺炎の集団発生が、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」に該当すると宣言した。同日、開催した緊急委員会の検討結果を踏まえ、判断した(WHOのホームページ参照)。 2019-nCoV関連の緊急委員会は、1月22、23日に続く開催(『新型コロナウイルス関連肺炎、WHO、緊急事態宣言を見送り』を参照)。23日の時点では、「時期尚早」として宣言を見送った。今回、中国の国内だけでなく、国外でも感染が拡大してきたほか、「ヒトーヒト感染」が確認されたため判断に至った。 緊急事態宣言により、WHO加盟国は、積極的な監視、早期発見、隔離と症例管理、接触者追跡など、2019-nCoV感染拡大防止への準備を整えるとともに、WHOと完全なデータを共有することが求められる。 緊急委員会では、中国の感染状況が報告された。現在、全国で7711人の確定症例と1万2167人の疑い症例がある。確定症例のうち、重症1370人、死亡170人。124人が回復し、病院から退院した。中国以...