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医師の働き方改革、現場と厚労省の間に「ギャップ」- 橋本岳・厚労副大臣に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2020年2月10日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――地域医療構想は、医師偏在対策、医療従事者の働き方改革と「三位一体改革」として進められています。 特に体制面では、三位一体改革と言っていますが、「三位」だけで済むのか、もっとあるのでは、という話もあります。複雑な方程式を解いていかなければいけません。 ――働き方改革については、医師に時間外労働の上限規制が適用される2024年4月まであと4年強。兼業・副業の問題など、検討し、対応すべき課題が山積です。 山ほどあるかはともかく、課題は幾つもあります(笑)。一つは、時間外労働の上限規制の特例の枠組みや、タスクシフト・タスクシェアをどうするかなど、厚労省として検討しなければいけない課題です。また、この年末年始に私の地元、岡山に帰ったのですが、医療関係者の空気と厚労省内の空気との間に、まだギャップがあることを強く感じました。 橋本岳厚労副大臣へのインタビューは、2020年1月17日に実施。 ――そのギャップはどのようなものでしょうか。 厚労省の中では、いろいろな課題があることを認識しつつ、決めるべきことは決め、課題をクリアしていけばいいという、やや楽観的に思える議論になっています。ところが、地...