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国内で治療の医師「中国の報道と乖離がある印象」

レポート 2020年2月5日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

日本医師会常任理事の釜萢敏氏は2月5日の定例記者会見で、新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染者の症状について「国内で直接感染者の治療を行った医師の印象では、だいぶ中国の報道と乖離があると聞いている。正確な評価が大事だ」と述べ、重篤化の恐れがどの程度あるかなどを見極めて、対策に取り組む必要があると強調した。 会見する釜萢常任理事 日医の感染症危機管理対策室長を務める釜萢氏は「中国の報道では、肺炎を併発している感染者のうち重症者が2割以上いて、死亡者も多く、死亡率を単純に計算すると2%くらいになるとのことだが、この評価でいいのかが一番の問題になる」と指摘。「得られた情報を踏まえて、国としてウイルスの性状について判断をする時期が間もなく来るだろう」との見方を示した。 日医は都道府県医師会に対して、帰国者・接触者外来の設置に協力するよう求めているほか、厚労省の動きなどに関する情報提供を実施している。厚労省に対しては医療機関向けのマスクや手指消毒備品の増産や、簡易検査キットの開発を求めているという。 ■■新型コロナウイルス(2019-nCoV)の関連情報を随時更新中!■■...