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「大学と言えるのか」無給医実態調査で医師ユニオン代表

レポート 2020年2月7日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

全国医師ユニオンは2月6日、大学の無給医問題についての調査結果を発表した。同ユニオン代表の植山直人氏によると、有効回答数は医科歯科合計41人と少ないものの、無給医を対象に調査をしたのは初めて。契約書がない、あっても「給与なし」と記載されている、研究時間が取れないなどの回答が寄せられ、植山氏は「無給で雑用に使われ、研究もできない。これで大学と言えるのか」と述べて批判した。 植山氏(左から2人目)、棗氏(同3人目)ら また同日、全国医師ユニオンと日本労働弁護団は連名で、「大学病院における無給医問題の解決に関する要請書」を加藤勝信厚生労働相に提出した。実効的な調査を行うよう求める通達を労働基準監督署長に出すことや、その結果、明らかになった実態について労働基準法など関連法令に基づき措置すること、労働時間管理や健康確保措置を周知徹底することなどを求める内容。 同弁護団の棗一郎氏は、学生や研修医であっても病院の指揮命令下で診療にあたれば、「『労働ではない』というのは通用しない」と指摘。研修医らが労基署に実態を申告しているケースは少なからずあるものの、知人の労働基準監督官から「大学病院に調査に入ろう...