新型コロナウイルス感染死亡、中国国内で811人、SARS上回る

中国国家衛生健康委員会は2月9日、2月28日24時時点で新型コロナウイルス（2019-nCoV）感染による死亡が新たに89人増え、811人になったと公表した。2002年から2003年にかけて流行したSARS（重症急性呼吸器症候群）の死亡者数は、WHO（世界保健機関）が2003年7月に終息宣言を出した時点までに全世界で774人であり、これを上回った。中国内の感染者数は、2656人増えて、3万7198人。 日本では2月7日12時現在、PCR検査で陽性が確認されたのは16人（チャーター便帰国者を除く）、チャーター便帰国者9人で、計25人。うち中国湖北省滞在歴があるのは21人。さらに、8日にチャーター便帰国者1人の感染が確認されたほか、横浜港に寄港したクルーズ船内で陽性が確認されたのは、8日の時点で279人中64人。 なお、奈良県は2月8日、1月28日に日本で最初に陽性が確認された奈良県のツアーバスの男性運転手（60歳代）が退院したことを発表した（個人情報保護の観点から、退院日は明らかにしていない）。同県内5人、県外17人の濃厚接触者の健康観察期間も終了した。うち県外2人（バスの添乗員）が陽性...