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“東京の独り勝ち”当たらず、尾崎都医会長

レポート 2020年2月12日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京都医師会会長の尾崎治夫氏は、2月12日の定例記者会見で、医師に恵まれ“東京は独り勝ち”と言われるが、それは当たらないとし、若手医師は症例豊富な東京で初期臨床研修と専門研修を行い、その後に地方に医師が行く枠組みこそつくる必要があると強調した。 尾崎会長は、「東京は(医学科を有する大学が)13大学あり、ドクターに非常に恵まれ、“東京は独り勝ち”と言われているが、そうではない」と述べ、臨床研修の東京都の定員上限が2020年度は前年度比64人減の1473人、2021年度は前年度比120人減の1353人となったことのほか、新専門医制度における専攻医についてもシーリングで減らされている現状を説明。 さらに年齢別の医師数を見ると、全国では30~60歳くらいまでほぼ同数である一方、東京都の医師数は30歳前後をピークに、年齢とともに減少するデータを提示。「若い医師は、東京にたくさんいるが、東京で学んで、いろいろな技術を習得して、全国に散らばっていることを示している。東京は決して医師に恵まれているわけではない」と尾崎会長は指摘。専門研修においても、新専門医制度の2018年度専攻医の場合、研修プログラム...