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「空港はひっそり。マスク、ビニール手袋姿が多数」

レポート 2020年2月13日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

「マスクはもちろん、ビニール製の手袋をしている人が多かった」「空港はひっそりとしていて、店の客もまばらだった」 医療物資を送るため、1月末~2月初旬に上海へ渡った国際支援NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)」海外事業部のスタッフ2人がm3.comの取材に応じ、緊迫する現地の様子を語った。 PWJの立原慎太郎氏は2月5日、佐賀発の上海便に乗り、防護服やマスク、ブーツなど約1トンの医療物資を届けた。 上海へ届けられた大量の物資(ARROWS提供) 入国時の検疫では、サーモグラフィーなどではなく、体温計を一人ずつ額に当て、全員の体温を確認していたほか、カウンターなどに消毒液が置かれているのも目にして、「空港職員だけではなく、一般の中国人にも警戒感が広がっている印象を受けた」。 物資は124箱にも及んだが、中身が医療物資だという事情を知っている航空会社の職員が率先して運搬を手伝ってくれたという。 驚いたのは空港の人の少なさだ。「上海には過去に訪れたことがあるが、とにかく閑散としていて驚いた。上海便自体の乗客がまばらだったし、到着後は入国審査場まで、ほとんど他便の人を見かけることはなか...