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クルーズ船調査の医師「新型コロナ対応後は自己検疫を」

レポート 2020年2月13日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

日本感染症学会と日本環境感染学会は2月13日、横浜市で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するメディア・市民向けセミナーを開いた。100人以上の感染者が判明しているクルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗り込み、衛生管理の状況などを調べた医師で岩手医科大学教授の櫻井滋氏が登壇し、「医療従事者は自分の危険を顧みず、あの船に出ている。シフト制で既に船から降りて、『自己検疫』をやっている医療従事者もいる」と述べ、感染症の対応に当たった医師らが各医療機関に戻れるよう理解を求める必要があると訴えた。 クルーズ船内での体験を語る櫻井氏 櫻井氏は常に腰にぶら下げているというアルコール消毒液を見せ、「ジョークで持っているわけではない。(感染が疑われれば)私自身が隔離される可能性があるので、常備している」と語った。自己検疫の方法としては「なるべく公共機関を使わず、家でもなるべく家族と別の部屋で過ごす、職場にもなるべく自家用車で向かい、職場でもできるだけ患者に接しないようにする」などを挙げた。 各医療機関が新型コロナウイルス感染症の対応に当たった医師を現場に戻すかの判断については、「通常は...