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WHO進藤氏、「新型コロナウイルスの根絶、日本の踏ん張り次第」

レポート 2020年2月14日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

第35回日本環境感染学会総会・学術集会が2月14日、横浜市で開催され、緊急セミナー「新型コロナウイルス感染症の対策を考える」で、WHO(世界保健機関)健康危機管理プログラムシニアアドバイザーの進藤奈邦子氏が登壇、日本の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応に、世界の注目が集まっていると指摘した。 「世界中が今、心配しているのは、日本。中国はちゃんとやってくれると思う。ぜひ日本に踏ん張っていただきたい。ここでうまく食い止められないと、WHOはelimination(根絶)を諦めて、mitigation(被害軽減)のフェーズに入らなければいけない。日本が頑張ってくれるかどうかで、世界の方針が変わってくる」と述べるとともに、クルーズ船は疫学的なフィールドになることから、「対策と研究」を同時並行的に進め、日本発のエビデンス構築にも期待を込めた。「日本は、2009年の新型インフルエンザのパンデミックの際に、最も人が死亡しなかった先進国。ぜひその経験を生かして、いい評判を崩さないように、今、踏ん張っていただきたい」。 WHOの進藤奈邦子氏は、約30分にわたって、COVID-19をめぐ...