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新型コロナ「国内発生の早期段階」、検査・診療は重症肺炎患者を優先に

レポート 2020年2月17日 (月)  小川洋輔(m3.com編集部)

政府は2月16日、首相官邸で新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(座長:脇田隆字国立感染症研究所所長)の初会合を開いた。脇田座長は会議後の記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内の状況について、「国内発生の早期段階であり、今後は国内での感染がさらに進行していくことが考えられる」との認識を示した上で、「今後の診療の重点は肺炎の方をいかにコントロールするかになる」と述べ、診療のガイドラインや症例集を早期に取りまとめる意向を明らかにした。PCR検査についても疑似症全てを検査するのではなく、肺炎の患者を優先する考えを示した。専門家会議での議論を踏まえ、厚労省は2月17日にも国民向けに受診や相談の目安となる具体的な症状を示す予定だ。 記者会見する(左から)加藤厚労相と脇田座長 今後の検査・治療の体制に関する専門家会議の方針として、脇田座長は軽症患者の拡大を念頭に「風邪の症状を感じたら、まずは自宅で療養することが勧められる。その上で長く症状が続く場合、あるいはさらに強いだるさ、発熱、呼吸器症状が出る場合は相談することが必要だ」と指摘。「軽症の患者がPCR検査に殺到するのは避...