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「透析選択せず」で保存的腎臓療法を提示、3つのケースを確認

レポート 2020年2月18日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本透析医学会は2月16日、「透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言(案)」に関する公聴会を都内で開催した。同案は1月20日に公表、1月26日までパブリックコメントを求めており、一部文言等を修正、現時点の案に基づき活発な意見交換が行われた。29人からパブコメが寄せられ、最も多かったのは医師で9人。同医会は、公聴会での意見も踏まえ、3月末までの提言公表を目指す。 日本透析医学会は、2014年に「維持血液透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言」をまとめた。同提言の対象は終末期に限定したが、今回の提言(案)の対象は、小児から高齢者まで末期腎臓病患者と透析患者に広げたことが特徴だ。 公聴会には、中元秀友氏(左)、岡田一義氏(左から2番目)らが出席して、説明。参加者はメディア関係者も含め、約60人。 7つの具体的提言(案)から成るが、公聴会で解釈について質問が出たのは、「医療チームによる人生の最終段階における透析見合わせの提言」と「意思決定能力を有する患者、または意思決定能力を有さない患者の家族等から医療チームへの透析見合わせの申し出」の関係が中心だ。提言(案)は...