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感染症部会「感染研が検査会社に墜ちている」との指摘も

レポート 2020年2月19日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

厚生労働省は2月18日、厚生科学審議会感染症部会(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)を開催し、新型コロナウイルス感染症対策の現状について報告した。委員からは「国際的な感覚と日本の感覚がずれている」などとの指摘が続いた。 今回の感染症部会はエボラ出血熱を念頭にした「一類感染症発生に関する公表基準」についての議論のために設定されていたが、厚労省から新型コロナウイルス感染症に対する現状の取り組み状況が説明された。委員からは質問や要望が相次いだ。 日本医療研究開発機構(AMED)戦略推進部長の岩本愛吉氏は、「バンコクの人から、メールが来たが、タイは、台湾、香港、中国、シンガポールと並んで日本からの入国者に対して、検疫をかけることになった。国際的な感覚と日本の感覚がずれている」と指摘。検査体制については、「SARSや新型インフルの経験が生きていないように思う。日本で1例目が出たのが1月15日で、厚労大臣が民間検査会社の協力を発表したのは今週。1カ月以上もかかっている。この間に世界から『日本の検査能力はなんだ』となり、先週、中国大使館の人から『感染研に検査キット1万個を寄付した』と言われた。民...