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山崎日精協会長「クルーズ船からDPATの撤退も」

レポート 2020年2月19日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本精神科病院協会会長の山崎学氏は、2月19日の四病院団体協議会の定例記者会見で、同協会がクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗員乗客対応目的のDPAT(災害派遣精神医療チーム)の派遣を、場合によっては20日から停止すると表明した。山崎氏は「感染制御の専門家チームが今日(19日)撤退すると聞いた。感染防御の専門家がいなくなれば、危機的な状況になる可能性がある。厚労省に次の専門家チームの派遣を申し入れたが、次の派遣がない限り、DPATは手を引く」と説明(編集部注:2月20日、日精協に確認したところ、「厚労省によると、感染症の専門家が派遣されるとのことだったので、DPATの派遣は継続する」との回答)。 日本環境感染学会は、2月10日に予備調査を実施、11日から14日まで船内で活動、その後、19日までは船外での活動を続けていた(『クルーズ船調査の医師「新型コロナ対応後は自己検疫を」』を参照)。m3.com編集部の取材に対し、同学会は、「派遣の中止決定は、2月14日時点」と答え、その理由について、「国内の新型コロナウイルス事案に対応が必要になり、チームを構成する要員の確保が困難となったため...