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「テレビの情報の方が早かった」横浜市民病院院長

レポート 2020年2月20日 (木)  岩崎雅子(m3.com編集部)

全国公私病院連盟副会長の石原淳氏は2月19日の定例記者会見で、自身が院長を務める横浜市立市民病院における、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」からの新型コロナウイルス感染症患者の受け入れについて話した。石原氏は「明日どう動くのか全く想像ができない中で受け入れざるを得ないことに、非常に頭を悩ませた」と情報の入手が困難だったことに触れ、「指揮命令系統が十分にできていなかったことを検証してほしい」と要望した。 横浜市民病院院長の石原淳氏 同病院は神奈川県唯一の第一種感染症の指定医療機関。第二種感染症の指定機関でもあり、クルーズ船で患者が発生した当初から「職員もそのつもりで構え、対応している」という。今回のクルーズ船での感染拡大について石原氏は、「患者総数の想像が全くつかなかったこと」と「ご夫婦で乗船している方が多く、2人の症状が違う場合の受け入れ対応」の2点を通常の感染症との違いとして挙げた。 情報伝達については当初、テレビの情報の方が早く、テレビを見て知ることが多かったという。「行政、県、市、船内で診療に当たっている医師、各県のDMAT、それぞれから直接、個別の患者を『受け入れ可能か』と...