学会開催の必要性「医師の知見で判断を」

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の患者が相次いで判明する中、厚生労働大臣の加藤勝信氏は2月20日、記者会見を開き、各種イベントの主催者に対して感染拡大の防止という観点から開催の必要性を検討するよう求めるメッセージを発表した。春頃に複数予定されている医学系の学会主催者に対しては、「一般の方向けに申し上げたメッセージの内容に加えて、医師の知見を反映させ、判断してほしい」と呼びかけた。イベントなどを開催する場合は感染を防ぐための工夫を求める一方、一律での自粛要請は見送った（全文は、厚労省のホームページ）。 メッセージを発表する加藤厚労相 メッセージでは、感染拡大を防ぐためには「今が重要な時期」だと強調。「屋内などでお互いの距離が十分に取れない状況で一定時間いることが、感染のリスクを高めるとされている」と望ましくない状況を例示した。その上で、イベント等の開催に当たっては「感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討」することを要請した。 一方、一律の自粛要請ではないとも強調し、イベント等を開催する場合は、（1）参加者への手洗いの推奨、（2）アルコール消毒液の設置、（...