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2学会「水際対策期から感染蔓延期へ、重症例に焦点当て対応を」

レポート 2020年2月22日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者発生が全国的な広がりを見せる中、2月21日、日本感染症学会と日本環境感染学会は連名で「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)―水際対策から感染蔓延期に向けて―」を、国立感染症研究所と国立国際医療研究センター(NCGM)国際感染症センターは連名で「新型コロナウイルス感染症に対する感染管理」をそれぞれ公表した。 2学会は、「2月15日以降、日本各地で感染経路が特定できない感染事例が報告され始めた」との見解で、「感染対策のフェーズを水際対策期から感染蔓延期へ移行させていくことが必要」と指摘。COVID-19の多くは軽症~中等症であり、対症療法と自宅安静となり、PCR検査は必ずしも必要ないとする一方、COVID-19の特徴として肺炎合併頻度の高さを挙げ、「感染蔓延期においては、重症例に焦点を当てた医療の実施が重要な戦略」と解説している。 さらに、国立国際医療研究センターは、11の経験症例をまとめた「NCGM COVID-19入院患者の背景・症状・診断・治療の概要」も公開している(同センターのホームページを参照)。 ◆「新型コロナウイルス感...