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「医療者らバイ菌扱い」「職場から謝罪要求」、災害医学会が抗議

レポート 2020年2月22日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本災害医学会理事会は2月22日、「新型コロナウイルス感染症対応に従事する医療関係者への不当な批判に対する声明」を公表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の医療救護班活動などに従事した医療者が「バイ菌」扱いされたり、職場管理者に謝罪を求められるなど、「信じがたい不当な扱い」を受けたと抗議、改善を求める内容だ(同学会のホームページを参照)。 中国・武漢市からのチャーター便による帰国者、横浜港に停泊したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗員乗客への対応について、声明では「本学会員をはじめとする様々な医療関係者は、健康管理および相談や、医療救護班活動、重篤化する症例の搬送業務、搬送調整業務、処方薬調整、外来や入院患者さんの対応などに尽力しています」と説明。医療救護班活動等には、DMAT(災害派遣医療チーム)などが従事している。 声明によると、感染者も含めた搬送調整件数は約700件に上り、重篤化する症例については船内で診療をした上で170件余りの救急搬送を実施、中には病院で集中治療を要する状況に至った人も発生したという。約1800人の処方薬リクエストにも数日で応需。「もしこ...