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「オートノミーの蹂躙が行き過ぎた時には声上げる」AMED末松理事長

レポート 2020年2月23日 (日)  高橋直純(m3.com編集部)

AMED(日本医療研究開発機構)理事長の末松誠氏は2月20日、都内で『iPS細胞予算はなぜ「密室」で減額に? 医療ファンディングの今を考える』(主催:日本科学技術ジャーナリスト会議)と題した講演会を行った。「科学者は自由に発想し、ピア・レビューでやるという鉄則がある」と強調し、AMEDを管轄する内閣官房健康・医療戦略室からのトップダウンの指示に対して反発した。末松氏は2020年3月末で第1期理事長の任期満了となるが、「オートノミーの蹂躙が行き過ぎた時には『蹂躙されている』と言うべき。どんなプレッシャーをかけられてもそのマインドセットは曲げない」と語った。末松氏の続投か、新理事長に交代するかは現時点では未定。 AMED理事長の末松誠氏 「我々のオートノミーは完全に消失している」 内閣官房健康・医療戦略室は現在、和泉洋人室長(首相補佐官)、大坪寛子次長(厚労省大臣官房審議官)が担当している。末松氏は2020年1月9日に開催された内閣府の第10回日本医療研究開発機構審議会で「昨年の7月以降、大坪氏が次長になってから、我々のオートノミーは完全に消失している」と訴えていた(議事録は内閣府ホームペ...