安倍首相「大規模な感染拡大防止の重要な局面」、総合的な基本方針策定へ

安倍晋三首相は2月23日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、「現時点は、大規模な感染拡大を防止する上で重要な局面」と述べ、確実かつ効果的な感染拡大防止策を講じるため、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に関する総合的な基本方針を策定するよう指示した。24日に新型コロナウイルス感染症対策専門家会議を開催し、25日に対策本部を開催して策定に至る見通し。 同日会見した加藤勝信厚労相は、「総理から、今後の状況の進展を見据えて、国民や企業に対する情報提供、感染拡大防止策、医療提供体制について、これから講じていくべき対策を整理し、国民に総合的な基本方針としてお示しできるよう、速やかに策定するよう指示があった」と説明した（資料は、首相官邸のホームページ）。 現時点でのCOVID-19の流行状況について、加藤厚労相は「最近の発生事例を見ると、現時点で明らかな感染経路が判明していない事例がかなりの割合を占め、一部の地域では小規模な患者のクラスターが把握されるような状態」と述べた上で、「まさに今、患者増加のスピードを可能な限り抑制していくことが重要。そのことが最終的には流行のピークを下げることに...