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「国内でクラスター発生」厚労省が対策班設置

レポート 2020年2月26日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を防ぐため、厚生労働省は2月25日、省内にクラスター対策班を設置した。政府の専門家会議で副座長を務める地域医療機能推進機構理事長の尾身茂氏は、「屋形船(からの感染者発生)は間違いなくクラスターだと思う。和歌山の(済生会有田)病院もその可能性はある」と、既に国内で複数のクラスターが発生しているとの認識を示し、「クラスターの連鎖をいかに絶つかが重要だ」と述べた(資料は、厚労省のホームページ)。 クラスター対策の重要性について語る尾身氏 クラスター対策班は厚労省のほか、国立感染症研究所、国立保健医療科学院、国立国際医療研究センター、北海道大学、東北大学、新潟大学、国際医療福祉大学などの計約30人の専門家で構成。クラスターの恐れがある都道府県と連携して、疫学調査やデータ分析を支援する。既に北海道知事から要請を受け、感染研の専門家3人を札幌市へ派遣しているという。今後も、都道府県知事からの要請を受けた場合に支援に乗り出すほか、クラスターの恐れがある場合には積極的に情報提供を行う。クラスターを早期に発見するとともに、感染者がほかの集団へ新型コロナウ...