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「横浜入港前にCOVID-19の実質的な伝播が発生」

レポート 2020年2月26日 (水)  宮内諭(m3.com編集部)

国立感染症研究所は2月26日、「現場からの概況:ダイヤモンドプリセンス号におけるCOVID-19症例」を更新、「1600人を超える乗客が下船し、今後の焦点は乗員の感染予防となる」という、2月20日時点のデータを基にした「暫定的な結論」を公表した(詳細は、感染研のホームページを参照)。 2月19日に公開した「現場からの概況」では、「検疫開始前(2月5日)にCOVID-19の実質的な伝播が発生」と結論づけたが(『「検疫開始前にCOVID-19の実質的な伝播が発生」』を参照)、今回の更新では、「2月3日にクルーズ船が横浜に入港する前にCOVID-19の実質的な伝播が起こっていたことが分かる」と指摘した。 クルーズ船への検疫は2月5日に開始された。検査は当初、高リスクの乗客から実施されたが、2月11日からは全ての乗客が検査対象に拡大された。さらに全乗客の検査実施後、検査対象が全乗員へ拡大された。2月19日からは、以下の基準3点を全て満たす人から下船が始まり、2月20日時点で既に1600人以上が下船している。 ・陽性者と部屋を共有していない14日間の検疫期間が完了していること ・検疫期間最終日ま...