医療事故等の警察への届出、2019年は74件
レポート
2020年3月4日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
警察庁のまとめで、2019年1年間に、医療事故などとして警察に届出等が行われたのは74件で、2015年以降、5年連続で2ケタにとどまったものの、2017年46件、2018年65件と比べ微増だったことが分かった(2018年までのデータは、『1999年以降、医療事故が刑事事件化【平成の医療史30年◆医療事故編】』を参照)。 年別送致数は33件で、多少の増減はあるものの、減少傾向にある。 警察への届出等の端緒を見ると、「被害関係者等の届出等」は、2018年の30件から2019年は25件へと減少した一方、「医療関係者等の届出等」は2018年の29件から2019年は44件へと増加した。 もっとも、2000年以降の20年間を見ると、警察への届出等のピークは2004年で255件。2000年代は比較的高い水準が続いたが、ここ数年は、ピーク時の2~3割にとどまっている。 2019年の届出等件数の74件のうち、2019年末までに、業務上過失致死傷等事件として送致されたのは2件。年別送致数(届出等の時期にかかわらず、2019年1年間に送致・送付された件数)は33件。2000年以降の年別送致数の傾向を見ると、...
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