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【中国の最前線医師による手記】隔離病棟に入った日、頭痛と嘔吐が始まった……

レポート 2020年3月7日 (土)  医脈通レポート

※m3.com編集部から エムスリーのグループ会社が中国で運営する医療者向け情報サイト「医脈通」に掲載された記事を転載します。記事は2月17日付の掲載です。(出典:听李医生说(李先生に聞きなさい)/作者:李鴻政/原題:《疫病2:隔離病棟初日,頭痛、嘔気》/翻訳:児玉貴光/監訳:花競適) ICU(集中治療室)入室前に、リーダーは私たちに話しました。「室内には最重症の患者がいて、気管挿管をされて人工呼吸器につながれており、室内は最も危険ですが、あなたたちは中に入りますか?」 誰も迷うことがありませんでした。「もちろん。私たちがここに来たのは、大口をたたくためではありません。私たちがやらなければ誰がやるというのですか」 「常に自分を守ることを忘れないでください。患者を助けて自分が倒れることはヒーローのようですが、私たちにはそんなヒーローはむしろ要らない。私たちには家族が居て、妻や両親がいます。患者を助けながら自分自身の身を守ることを望んでいます。どんな小さなことも見落とさないようにしましょう!」、これは先生からの心のこもった忠告でした。 防護服、N95マスク(資源が不足しているため、ICUス...