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日循、開催延期の経緯とその背景 - 木村剛・学術集会会長(京大教授)に聞く

インタビュー 2020年3月4日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

日本循環器学会は、3月13日から15日までの3日間の日程で、京都市で開催予定だった第84回日本循環器学会学術集会の開催延期を2月21日、発表した(『日循、胃癌学会など主要学会の開催延期・見送り相次ぐ』を参照)。その後、3月2日に、7月30日から8月2日までの日程で、同じ京都市の会場での開催を決定。会長を務める木村剛氏(京都大学大学院循環器内科学教授)に開催延期の決断に至る経緯や学術集会にかける思いをお聞きした(2020年3月4日に電話インタビュー)。 ――2月19日に開催したプレスカンファレンスの際には、開催か否かは検討中とのことで、2月末までに最終決定と言われていました(『新型コロナウイルス感染症、学会運営にも影響』を参照)。 新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、学会開催の最大のリスクだと、1月半ばぐらいからずっと考えていました。海外からの演者が流行拡大で来日できなくなってきていて、最悪の場合、一人も来ることができなくても、Webや音声付きのパワーポイントを使って講演していただくなどの覚悟はしていました。 ただ、プレスカンファレンスの直後に、日本各地の大学、東京の病院などの医師から...