安倍首相の休校要請「驚いた」日医横倉会長

日本医師会会長の横倉義武氏は3月4日の記者会見で、2月27日に安倍晋三首相が小・中・高・特別支援学校の全国一律休校を都道府県に要請したことについて「驚いた。それだけ危機感を持っているということかなと思う」と述べた。横倉氏は同日、要請発表前に首相と会談し、「患者クラスターや地域の流行状況に応じ、学校医と相談の上、地域における学校の臨時休業や春休みの弾力的な設定をする」などの要望書を提出していた。 要望した地域ごとの対応ではなく全国一律の要請となったことについては、インフルエンザ流行の際などにも校長が学校医と相談の上で判断する流れであるとして、「本当は学校単位で判断してもらうのが一番望ましいが、今回の感染拡大を心配してのことだろう」と一定の理解を示した。 要望書ではクラスターの連鎖拡大を抑えるために、3月を国の「新型コロナウイルス感染拡大防止強化月間」とすることの他、地域ごとの弾力的な休みの設定、マスクや防護具などの配備、PCR検査実施体制強化、診断キットや治療薬、ワクチンの早期開発、日本版CDC（疾病予防管理センター）創設を求めた。 さらに、2月27日の休校要請を受けて28日には加藤勝信...