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感染のDPAT医師、濃厚接触なく「下船時検査は対象外」

レポート 2020年3月5日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

日本精神科病院協会会長の山崎学氏は3月4日、厚生労働省内で記者会見し、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で活動した後に新型コロナウイルスへの感染が判明したDPAT(災害派遣精神医療チーム)の医師が濃厚接触者ではないとして、当初はPCR検査の対象外だったことを明かした。日精協の要望を受け、厚労省は隊員全員の検査に応じる方針を示したという。DPAT、DMATなどの医療救護班がクルーズ船などで対応に当たった385件のうち、不眠や不安などの精神系の症例が約半数を占めたことも報告した。 会見する(右から)山崎会長、野木副会長 日精協によると、感染が判明した医師はクルーズ船内には入ったが、個室で診療することはなく、乗客との濃厚接触はなかった。日精協は2月14日、厚労省に対して、活動を終えたDPAT隊員へのPCR検査を求めたが、担当者から検査するのは濃厚接触者に限る旨の回答があったという。 しかし、2月26日になって、濃厚接触者ではない医師の陽性が判明。3月3日に改めて厚労省に対し、濃厚接触者以外へのPCR検査を求めたところ、厚労省側はDPATに参加した約550人全員の検査に応じる意向を示したと...