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新型コロナウイルス感染症、産業医にも相談多々

オピニオン 2020年3月8日 (日)  神田橋宏治(医師、DB-SeeD社長)

さて24回目です。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は猖獗(しょうけつ)を極めており、僕の産業医先でも皆、戦々恐々としています。この1カ月、産業医先に訪問に行くたびに、COVID-19対応について話をしてくれないかという依頼でいっぱいでした。何度か述べたことですが、企業は多様です。ヒトもそれなりの多様性を持ちますが、企業ははるかに多様性を持ちます。 ある企業は3交代制で比較的若い男性を中心とした工場ですし、ある企業は勤務医以上にバリバリ働く少数精鋭のコンサルタント集団、ある企業は日本型大企業でゆったりとした時間が流れています。中国に工場がある企業ももちろんあります。IT派遣業の中には、狭い空間の会社に、数人ずつ何カ所も派遣しているような企業もあります。福利厚生の点でも、病気で休んでいる間でも給料が出る会社、出ない会社、ほんとまちまちです。でもそういった企業のどこに訪問しても、必ずCOVID-19の話になるのです。テレワーク一つとっても、工場のテレワークはナンセンスですし、IT企業ではかなりの部分をテレワークで補えるところもあります。 対策もまちまちで、ほとんどやっていないと...