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外科学会の定期学術集会、開催延期の経緯とその背景 - 北川雄光会頭(慶應大教授)に聞く

インタビュー 2020年3月6日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

日本外科学会は、4月16日から18日までの3日間の日程で、横浜市で開催予定だった第120回という節目の定期学術集会の開催延期を2月28日、発表した(『外科学会など4月開催の総会・学術集会も延期、Web開催』を参照)。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が懸念される中、同学会のホームページでは、その理由について「会員の皆様に医療活動、感染拡大の抑止に専念していただく」と説明。 会場は同じく横浜市で、8月13日から15日までの3日間への延期。ストリーミング実況配信なども併用する、同学会初の「ハイブリッド方式」での開催に切り替える。会頭を務める北川雄光氏(慶應義塾大学医学部外科学教授)に開催延期の決断に至る経緯や定期学術集会にかける思いをお聞きした(2020年3月5日にインタビュー)。 ――いつ頃から、COVID-19が学会開催に影響するとお考えになっていたのでしょうか。 慶應義塾大学医学部外科学教授の北川雄光氏。 私自身は、2009年の新型インフルエンザ流行の際、慶應大病院の感染対策室長として関わりました。当時も、感染拡大の状況や致死率が分からない段階では、皆さんが相当、...