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「かかりつけ医」、医師自身が患者にアピールを - 幸野庄司・健保連理事に聞く◆Vol.3

インタビュー 2020年4月28日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――中医協の議論で大きな議論になったのは、かかりつけ医機能を評価する「機能強化加算」です。かかりつけ医機能、当該患者が得られるメリット等に係る説明を誰がどのように行うかが論点になりました(『「かかりつけ医機能、患者にアピールする文書で説明を」幸野氏』などを参照)。 「機能強化加算」をめぐる議論は、いまだに納得できていません。そもそもこの「機能強化加算」が、かかりつけ医を普及させるための体制評価なのかについて、非常に疑問を持っています。今回は、「機能強化加算」に特化した議論になりましたが、かかりつけ医とは何かを、もう少し第1ラウンドで、しっかりと議論すべきだったと思います。 かかりつけ医と言っても、漠然としたイメージ。医師会とか病院団体が、定義は出していますが、患者のニーズと一致したものなのかどうか。また、診療報酬でかかりつけ医機能として評価しているものと、患者が考えている、かかりつけ医にかなりの差があるんじゃないかと、今回の「機能強化加算」の議論の過程で思っていました。 健保連としては、「機能強化加算」の算定に当たって、各医療機関がかかりつけ医機能を説明するために、どんな文書を用意して...