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「紹介状なし外来負担」、次につながるステップ - 幸野庄司・健保連理事に聞く◆Vol.4

インタビュー 2020年5月6日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――病院については、紹介状なしで大病院の外来を受診した場合の定額負担徴収の対象が、地域医療支援病院については、「許可病床400床以上」から「一般病床200床以上」に変更されました。 その点については評価しています。前回(2018年度)の改定では、「一般病床500床以上」から「許可病床400床以上」になってもほとんど動かなかったわけですが、今回はある程度、患者さんの受療行動が変わってくるほか、医師の働き方改革にもつながると考えています。 (2019年12月に発表した)全世代型社会保障検討会議の中間報告で、「地域医療の実情に配慮しつつ、紹介状なしで大病院を外来受診した場合の定額負担の対象病院を、200床以上の一般病院に拡大する」ほか、徴収金額も増額するとなっています。また定額負担は今は病院の取り分になっているじゃないですか。増額する部分については、その分は診療報酬から差し引くという議論もあります。この実現に向けて今回、地域医療支援病院の対象を「一般病床200床以上」に拡大したのは、次につなげるいいステップになったと思います。 「いつまでもブランドのように、7対1を届け出ている医療機関は、自...