医療機関にマスク1500万枚配布へ、政府緊急対応策

政府は3月10日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、総額4308億円の緊急対応策を取りまとめた。国がサージカルマスク1500万枚を一括で購入し、全国の感染症指定医療機関などに配布するほか、人工呼吸器等の設備整備を支援し、医療提供体制の強化を目指す。安倍晋三首相は、2月26日に要請した全国規模のイベントの自粛を、今後も10日間程度続けるよう呼びかけた（資料は、首相官邸のホームページ）。 新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に対する緊急対応策は2月13日に取りまとめた153億円の措置に続き、第2弾となる（『検査体制強化など、COVID-19緊急対応策に153億円』を参照）。感染の拡大が止まらない 中、2019年度予算の予備費（2715億円）などを活用し、大幅に金額を増やした。 このうち、需給両面からの総合的なマスク支援に186億円を計上。サージカルマスク1500万枚を、各自治体を通じて、必要な医療機関に優先的に配布する。配布先は「帰国者・接触者外来」を設けている感染症指定医療機関などを想定している。介護施設や障害者施設、保育所、放課後児童クラブなどに対しては、繰り返し使える布製の...