WHOテドロス事務局長、「新型コロナウイルス感染拡大はパンデミック」【13時追記】
レポート
2020年3月12日 (木)
橋本佳子(m3.com編集長)、小川洋輔(m3.com編集部)
WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は3月11日(現地時間)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大について、「パンデミック(世界的大流行)とみなせる」と表明、各国に対策の強化を訴えた。WHOがパンデミックを認定したのは、2009年の新型インフルエンザ(H1N1)以来、11年ぶり(全文は、WHOのホームページ)。 WHOは、COVID-19について、1月30日(現地時間)に緊急委員会を開催、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」に該当すると宣言(『WHO、新型コロナウイルスで「緊急事態宣言」』を参照)。2月28日には、世界全体の危険度を4段階で最高レベルの「非常に高い」に引き上げた。3月9日の会見で、テドロス事務局長は、パンデミックになる恐れは「非常に現実的だ」と警告したものの、「抑制は可能」とも述べていた。 11日の記者会見でテドロス事務局長は、過去2週間で、中国以外のCOVID-19の感染者数は13倍に増加、影響を受ける国の数は3倍になった上、感染は114カ国・地域で、計11万8000人を超え、死亡は4291人に上ると説明。今後数日および数週間で感...
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