対策本部と緊急事態宣言「専門家の状況認識踏まえ適宜判断」厚労相
レポート
2020年3月13日 (金)
水谷悠(m3.com編集部)
加藤勝信厚生労働大臣は3月13日午前の記者会見で、同日午後の参議院本会議で成立見通しの新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案に基づく政府対策本部設置や緊急事態宣言について、「新型コロナウイルス感染症蔓延の恐れが高いときに、厚労大臣が内閣総理大臣に報告することをスタートとして政府対策本部が設置される。法案が成立した場合、専門家の状況認識、見解を踏まえながら適宜判断する」と述べた。現状については3月9日の専門家会議の見解を変える状況にはないとの考えを示した。 「蔓延の恐れが高い」ことの判断については、「これから議論していかなければいけない」とした上で、疫学調査として感染者と接触歴がある人を特定し、封じ込めの対策を取っているが、「それが難しくなってきた状況だと思う」と述べた。 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の対応にあたった橋本岳副大臣と自見英子厚労大臣政務官については、3月1日に同船での業務を終了し、PCR検査で陰性となり、2週間のテレワークを経て3月16日から通常勤務に戻る予定だと説明した。体調に問題はないという。米国のトランプ大統領が東京五輪・パラリンピックの延期に言及したこと...
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