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値上げで患者の行動変わるのか?紹介状なし受診時定額負担

レポート 2020年3月13日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

社会保障審議会医療保険部会(部会長:遠藤久夫・国立社会保障・人口問題研究所長)は3月12日、政府の全世代型社会保障検討会議の中間報告に盛り込まれた紹介状なし大病院受診時定額負担の200床以上の一般病院への拡大や負担額増について議論した。委員はそもそも拡大や負担増で患者の受療行動が本当に変わるのかどうかや、再診時の徴収強化について意見を交わした。厚生労働省は病床規模別の病院数の資料を示し、現在定額負担徴収が義務となっているのは433病院あり、2020年度診療報酬改定によって対象となるのが233病院、現在は任意徴収が可能で中間報告の通り拡大すれば徴収が義務化されるのが688病院あり、合計1354病院となることを明らかにした(資料は厚労省のホームページ)。 2020年3月12日社保審医療保険部会資料 全国後期高齢者医療広域連合協議会会長で佐賀県多久市長の横尾俊彦氏は、中間報告について「料金を上げることで、『大病院に行くのを控えてよ』という言い方になっているが、交通違反の罰金を高くしても事故は減らない。ドライバーがマナーを身につけて、気をつけて運転するしかない」と指摘。集中して大病院に行くこと...