新型コロナ「緊急事態宣言を出すような状態ではない」安倍首相
レポート
2020年3月15日 (日)
高橋直純(m3.com編集部)
安倍晋三首相は3月14日午後6時から首相官邸で記者会見し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のための改正新型インフルエンザ等対策特別措置法(以下、改正特措法)が成立したことを受け、「現時点の感染状況を踏まえれば緊急事態宣言を出すような状態ではない。判断に当たっては専門家の意見を聞き慎重に行っていく」と説明した。休校要請に関しては、「安全な環境のもと、屋外に出て運動の機会も作ってほしい。卒業式も安全面の工夫を行った上で、ぜひ実施していただきたい」と呼びかけた。東京五輪についても、「感染拡大を乗り越えてオリンピックを無事に開催したい」と述べた。 改正特措法が3月13日に成立したことを受け、「今後万が一、緊急事態に至ったと判断した場合、この法律に基づいて、蔓延防止と社会機能の維持のため、さまざまな措置を取ることが可能となる。さまざまな私権を制限することとなる緊急事態の判断に当たっては、専門家の意見を聞きながら慎重な判断を行っていく」と説明。判断の「数値基準を示すことは困難」との認識を示し、宣言をする場合も「私から国民の皆さんに説明する機会を設けるなど、政府としてできる...
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