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海外で医療「最初の戸惑いはコスト意識の差」―国際医療NGO「ジャパンハート」海外医療統括医師・森徳郎氏に聞く◆Vol.1

インタビュー 2020年3月21日 (土)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

アジア3カ国で国際医療協力を展開しているNGO「ジャパンハート」。日本の医師がアジアで活躍する意義、実態について、ボランティアとして参加する医師に継続的にレポートしていただく。まず初めに海外医療統括として各国を飛び回る医師、森徳郎氏に団体の概要を聞いた(2019年12月18日にインタビュー。全2回の連載)。 ――ジャパンハートとはどのような活動をしている団体か、ご説明いただけますでしょうか。 ジャパンハートは2004年に小児外科医の吉岡秀人が創設した国際医療NGOです。「医療の届かないところに医療を届ける」をミッションに、現在ミャンマー、ラオス、カンボジアに医療の拠点を持って活動をしています。日本国内では、無償で離島やへき地への看護師派遣をしています。iERという国際緊急支援部門では、国内外の災害で医療スタッフを派遣します。現在、全体で160人のスタッフがおります。 ――ミャンマー、ラオス、カンボジアではどのような場所で活動をしているのでしょうか。 ミャンマー中部の都市マンダレーから車で1時間走ったところにあるイラワジ川のほとりの村で活動しています。そこで約70床の病院を運営しています...