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50年間の医師人生「この1-2年は人生に彩りを」―国際医療NGO「ジャパンハート」海外医療統括医師・森徳郎氏に聞く◆Vol.2

インタビュー 2020年4月4日 (土)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

アジア3カ国で国際医療協力を展開しているNGO「ジャパンハート」。日本の医師がアジアで活躍する意義、実態について、ボランティアとして参加する医師に継続的にレポートしていただく。まず初めに海外医療統括として各国を飛び回る医師、森徳郎氏に団体の概要を聞いた(2019年12月18日にインタビュー。全2回の連載、初回はこちら⇒『海外で医療「最初の戸惑いはコスト意識の差」―国際医療NGO「ジャパンハート」海外医療統括医師・森徳郎氏に聞く◆Vol.1』)。 ――どのような患者さんが多いのですか。 ミャンマーで多いのは甲状腺疾患や小児外科ですね。熱傷瘢痕や乳がん、体表の腫瘤なども多くです。あとは感染症も多いです。 カンボジアだと婦人科疾患や小児がんが多くなっています。糖尿病、高血圧みたいな内科疾患もだいぶ増えてきています。交通外傷、溺水、切られた、刺されたといった外傷も多いです。 ――どういうドクターが向いているのでしょうか。 スキルセットや診療科よりも、マインドだと思います。「何が来ても診る」「いろんなものを診たい」という適応力や柔軟性があると環境の違いも楽しめると思いますね。 ――この環境で働く...