1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. ミャンマーで手術、「日本の手術成績、恵まれた環境の賜物」と気づく

ミャンマーで手術、「日本の手術成績、恵まれた環境の賜物」と気づく

オピニオン 2020年4月18日 (土)  遠藤俊治(ジャパンハート)

アジア3カ国で国際医療協力をしているNGO「ジャパンハート」。日本の医師がアジアで活躍する意義、実態について、ボランティアとして参加する医師に継続的にレポートしていただく。今回は大阪市立東大阪医療センターで外科医として働く傍ら、ボランティアで手術をする遠藤 俊治氏がミャンマーで行った手術を振り返っていただいた。 私は1996年に医師免許取得後、主に市中病院で消化器外科の臨床に携わってきました。たまたま2013年4月の日本外科学会で、ジャパンハート創設者の吉岡秀人先生の講演を拝聴しました。そのとき、はっと「自分の目指していたものはこれだ」と気付き、すぐに短期ボランティアの申し込みを行いました。しかし渡航が近付くにつれ、自分に何ができるのか、自分が行く必要があるのか、危険はないのかなど、いろいろな思いが頭の中を巡りました。不安の中、ミャンマーのワッチェ慈善病院での手術ミッションに参加しました。朝から夜中まで手術をしたり、外来診察をしたり、器械を洗ったり、ときには買い物に行って夕食を作ったりと、皆で協力して患者のために尽くす充実感を味わいました。日本では忘れられつつある医療本来の姿がそこにあ...