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安倍首相「重症者に重点を置く医療提供体制の整備に全力」

レポート 2020年3月21日 (土)  小川洋輔(m3.com編集部)

安倍首相は3月20日、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部で「感染の連鎖を断ち切るためのクラスター対策の抜本的な強化、感染者の急増に備え重症者への医療に重点を置く医療提供体制の整備に全力を挙げて取り組む」と表明した。3月19日に専門家会議(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)が重症者を優先する医療体制の構築などを提言したことを踏まえたもので、今後、帰国者・接触者外来以外での対応や軽症者の自宅療養を想定した体制整備が本格化しそうだ(資料は、首相官邸のホームページ)。 専門家会議は、感染者が急増した場合に備えて、重症化リスクの高い患者に早期の受診を促す一方、軽症者を自宅療養としたり、入院の対象を絞ったりすることを提言している(『入院は重症者優先、「変更検討を進めるべき」、専門家会議』を参照)。 安倍首相は「これまでの努力を続けなくては、クラスターの大規模化や感染の連鎖、さらには全国のどこかの地域で患者の急激な増加、いわゆるオーバーシュートが生じる可能性が指摘されている」と述べ、患者の増加に備えた医療提供体制の構築の必要性を強調した。「社会・経済への影響を最小限としつつも、国民の命と健康...