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東京都内、4月8日までに530人感染41人重篤の試算

レポート 2020年3月23日 (月)  水谷悠(m3.com編集部)

東京都の小池百合子知事は3月23日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について現状の対策のままでは4月8日までの間に患者530人が出て、うち41人が重篤になるとの厚生労働省クラスター対策班の推計を公表した。都が主催する大規模イベントの自粛を4月12日まで継続するなどの対応方針を発表し、「この3週間がオーバーシュート(爆発的増加)が発生するか否かの重要な分かれ道だ」と述べて都民に協力を呼びかけた。東京五輪・パラリンピックに関して安倍晋三首相が3月23日の参院予算委員会で延期の可能性に言及したことについては、「私もその通りと思う」と述べた。 小池氏 推計は3月21日にクラスター対策班が出したもので、内訳は3月25日までの間に患者51人、重篤者4人、次の7日間(3月26日~4月1日)に患者159人、重篤者12人、次の7日間(4月2日~4月8日)に患者320人、重篤者25人。東京都の特殊性として全国への人の移動のハブであることから、都内で大規模な流行が起こると都の中高年層で重症者が多発するだけでなく、中高年層の多い地方の医療資源に多大な負荷をかける可能性があると指摘した。...