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フランス医師の死亡者数、3月23日で累計5人に(2020/3/24 変更)

オピニオン 2020年3月23日 (月)  奥田七峰子(日本医師会総合政策研究機構フランス駐在研究員)

3月22日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるフランスでの医師の死亡者第1号が発表されました。 パリから約30Kmと近く、クラスター発生地でもあるオワーズ県にあるコンピエンヌ病院の救急医で、今回の政府の召集を受けてカムバックして応援に入っていた定年退職した68歳の元勤務医。「黙って見ていられなくて(医療現場に)戻った」とご遺族のコメント。 今回、マクロン大統領の『これは戦争だ』の言葉通り、国中『戒厳令下』、軍の野戦病院テントがアルザス地方のミュルーズ病院に設営され、『学徒動員』で医学生、看護学生が現場に送られ、定年退職から5年未満の医師が『召集』され、マスクは『配給』、衣類縫製工場はマスク製造に香水工場はアルコール消毒液製造に『徴用』。ただし、全て有志に基づいています。 3月17日から始まった生活上不可欠な活動以外の外出禁止は当初2週間の予定でしたが、どうやら延長される気配です。「6週間、45日間」という声も専門家から上がっています。外出許可も自宅から500m以内に制限されてしまい、外出する場合はその理由を記した書類の携帯が必要で、違反した場合の罰金は135€(ユーロ)...