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全国知事会が「緊急提言」、重症者に重点置く体制整備など要望

レポート 2020年3月25日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国知事会は3月25日、「新型コロナウイルス感染症に関する全国知事会と厚生労働省との意見交換会」で、政府対策本部の設置・基本的対処方針の策定のほか、重症者に重点を置く入院医療体制整備に向けた国の支援、不足が憂慮されるサージカルマスクなど医療現場等への供給等を盛り込んだ、計13項目から成る緊急提言を厚労省に提出した。 入院医療提供体制については、患者数が大幅に増えた時に備え、▽重症者を医療機関で適切に治療できるよう、軽症者等を自宅で診療する場合の医療法、健康保険法上の特例的な措置、▽精神病床等と一般病床間の一時的な転用を柔軟に行えるような医療法上の特例的な措置、▽都道府県調整本部の設置、▽入院患者の医療機関への割り当て等の調整に資する国の財政的、技術的、人的な支援――を求めた。 軽症者等を自宅で診療する場合の特例的な措置の例として、▽往診・訪問診療については、保険医療機関から患者の住所地との距離が16㎞を超える場合でも認める、▽巡回診療により対応する場合には、診療所の開設手続きを不要する――などを挙げた。 意見交換会後の記者ブリーフィングで、厚労省大臣官房審議官の迫井正深氏は、医療提供体...