日医横倉会長、国民に「感染した医師ら非難しないで」
レポート
2020年3月26日 (木)
水谷悠(m3.com編集部)
日本医師会会長の横倉義武氏は3月25日の記者会見で、医療機関で医師らに感染者が出た際に中傷を受けたり、タクシーに乗車拒否されたり、リネン業者が交換に来ないなどの事例があるとして、「感染の不安を感じながら、感染リスクを負いながら懸命に診療している医師らが万一感染しても、非難されることがないよう理解をお願いしたい」と国民に呼びかけた。医療関係者に対しては健康維持に留意し、感染源とならないように注意を求めた。 「新型コロナウイルス感染防止対策強化月間」としていた3月に続いて、4月は「新型コロナウイルス感染症拡大防止推進月間」と位置付けて対応にあたる。4月には医療機関や介護施設に就職する人が多く、学生はそれに先だって卒業旅行をすることも多いとみられるため、入職時に海外渡航歴を正直に申告することを求め、「高齢者が多く入院・入所している施設で感染が広がれば極めて深刻だ。こうした行動が医療・介護従事者としての大切な第一歩だ」と述べた。 地域においては、流行状況に応じた体制整備が求められるとして、今後都道府県ごとに設けられる調整本部に各医師会が積極的に関与し、指導的な役割を果たすことを求めた。また、2...
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